ドリームデザイナー―課外授業ようこそ先輩・別冊(川崎和男著)

 以前、ツイッター川崎和男氏をフォローしたところ、思いがけずフォロー返しが頂けたので記念といって何ですが、氏の著作を2冊ほど買いました。これはその時から暫く積ん読となっていた一冊です。

 この本は、NHK総合テレビ放送番組「課外事業へようこそ先輩」での川崎和男氏の授業について記録したものだ。その授業では自分のマークのデザインから始まり、ナイフや携帯電話のデザインへ進めていく。もちろんデザインするだけではない、自分から積極的にプレゼンを行うのだ。そして、その授業で児童をとても情熱的に叱咤激励する。言葉は小学生向けだが、内容はとても厳しい。

 授業が終わってからのインタビューで「モノを作るだけではだめなんですか?」の質問にこう答えている。
「絵がうまかったり、レタリングがうまいだけでは、職人です。また、そのデザインコンセプトの企画書を書くだけでは、単なるコンセプトメーカーになってしまいます。(中略)プレゼンテーションも技術なのですが、技術であると同時にその人自身がデザインと一体となって説得することでなくてはなりません。」

 小学生はともかく、この手の授業って行われているのだろうか、とても大切な授業と思う。ところで、この授業を行ったクラスの担任はなんと「玉村先生」だった!私がフォロー返しを頂けたのはこのお陰かw