100円のコーラを1000円で売る方法2(永井孝尚著)

100円のコーラを1000円で売る方法2(永井孝尚著)
前作でコトラーキャズム理論などのマーケティング手法に則り「社長の会計」をヒットさせた宮前久美に襲い掛かるピンチ、これをポーターやラチェスター戦略を武器に乗り切ります。ワクワクドキドキするうちにマーケテング理論の勉強になる素晴らしい一冊です。

"創発戦略"が強く刺さったので次に引用しておきます。

「実行する前から完璧な戦略はありません。最初は戦略をしっかり考える一方で、メンバーがいろいろ試行錯誤して学びながら、よりよいものに仕上げていく。つまり"創発戦略"と組み合わせることで戦略も進化するんです。ロンロンや井上クンが頑張って難問を解決したように、個人の学習や成長をうながすことで、チーム力も増やしていきます。」

ラストがまた秀逸、これではパート3を期待せずにはいられませんね、「課長島耕作」のように宮前久美の出世を楽しみにしたいと思います。

蛇足、前作では左右に散らばっていた図が今回は左側に統一されています。これこそ中経出版と思っているのは私だけでしょうか?