日本復興計画(大前 研一著)

 3月時点での原発問題に対しては大前氏のYouTubeでの発言が最も分かりやすくかつ説得力があったかと思うが、今、テキスト化された本書(第一章、第二章)を読んでも違和感はない。

 第三章でも原発への考察そして今後の電力システムへの展望と続き、最後の20ページ程で、道州制と日本人のメンタリティの変革を二本の柱とした日本復興計画が論じられている。ここで、日本のサラリーマンはひたすら景気と所得の回復を待ちわびているとある。うーん、「ゴドーを待ちながら」のようだ(苦笑)

 ちなみに、本書について大前氏は印税全額放棄で、定価12%の137円は震災復興に使われるとのことです。